アニスがギルドに戻って数日。
吐息が白く染まる寒い日のこと。




はチャットに呼び出されていた。
「どうしたの?」
「ちょっと厄介な依頼……が来まして」
渋い顔でチャットは詳細の文書を見せる。
「んー……?クリスマスの準備……?」
ざっと目を通し、も眉根を寄せる。
「そんなものをどうしろって……」
ぴ、とチャットは必要な品物のリストを指差した。



『レーズン火山で取ったチキン
チュロス海底遺跡で取れるマグロ
マンダージ地下都市跡でフルーツ各種
粘菌の巣で取れる上質の材木。ツリーに加工して
ツリーの飾りに電機ミツバチと宝石各種
にデザートローズのランプ、etc……』


と、さまざまなものを調達、もしくは加工してほしいとの依頼だった。




「うっわぁ……」
ここまでやるかね、とはリストを下まで見て呟く。
「ええ。ただ、報酬も結構な額なんですよ」
「あらま」
は硬直する。
目玉が飛び出るような、本当にそんな金額だった。
「0の数、間違ってません?」
「間違ってません。何度も確認しました」
「はあ……」
「ですが、これだけあればいろんなことができますよ。
船ももっと改造して……」
チャットはすでに予算を立て始めている。
「チャット。まだ引き受けてもないでしょ。獲らぬ狸の皮算用」
「う、そうでした……
それで、この件をお願いしたいのですが、どうでしょうか?」
「うーん……」
確かにこの報酬は魅力的だ。
しかも、一つ一つの要求はそこまでハードなものでもない。
「……必要なのは、数だね」
しばし考えて、はそう答えた。
「チャット、今出てるのは何人くらい?」
「スパーダさん、クレスさん、ルビアさん……5人ですね。」
「じゃあ、残りのメンバーで手分けしてやってこう!
みんなでやればすぐに終わるよ」
ぴらり、と依頼の文書を手に取り、はに、と微笑む。
「この依頼、引き受けたよ。
キャプテン、指示よろしく!」
「まかせてください!」






ほどなくして、ジェイドやユージーンなどの指示で役割が振られていく。

「あなたはどうしますか?」
「んー……」




<選択肢>
ガイを誘おうかな

ユーリ、来てくれるかな

ゼロスと行こう

セネルと行きたい


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 なかがき
分岐です。間に合わなかったので、書けてるキャラだけup。
後日追加します;;;
 2009 12 26  水無月

セネルとゼロスup。
一応コレで終了です。
他に予定していたのは書けそうにないので;すみませんm(_ _;)m
 2010 1 7  水無月