Web拍手お礼夢小説  「押し倒しりーず(笑」   (ロックマンX/ゼロ)




「伏せろ!」
え?と思ったときには、視界が180度回転していた。



「っ……」
何かが爆発したようだが、反射的に目を閉じていたのでよくわからない。
ただ、背には地面の感触があるし、手足もちゃんとついている。怪我はしていないようだ。

辺りがどうなっているのか確認しようと、瞼を持ち上げてみる。
「――!!」
直後、顔がかぁっと熱くなるのを感じた。
「ゼ、ロ?!」
すぐ目の前、息のかかりそうなほど近くに、蒼の双眸。
その上両脇に腕をつかれていて、まるで覆いかぶさるようにゼロの体が自分の上にあった。
「大丈夫か?」
「え?えっと……うん」
「ならいい」
ゼロがすっと退き、変わりに差し出された腕をつかむ。
「――っと、」
思ったより強い力で引っ張られ、そのまま紅のボディに突っ込んでしまった。
「あ、ゴメン……っ」
ますます顔が赤くなり、それを隠そうと元来た道のほうを向く。
「私、通信部隊に報告してくるっ!」
「いや、ここで引き返すよりもう一つ先のポイントへ向かったほうが良い」
しかし足を踏み出す前に腕をつかまれ、ぐい、と引き寄せられた。
「それに、そんな顔で戻ったらアイツらに何を言われるかわからんぞ?」
耳元で囁かれ、とうとう硬直してしまっていると、ゼロは愉しそうに笑みを浮かべていた。

――――うぅ、反則だ…….