Web拍手お礼夢小説 「風呂場で鉢合わせ」 (Missing/村神俊也)
「っ……?!」
柄にもなく、息をするのも忘れて固まった
「えっ?とっ俊也?!」
一泊間をおいてからおたおたする幼なじみ。もう見慣れた光景だ。
だが、今は状況が状況であり、俊也は背中に冷たいものが走るのを感じた
ここは風呂場。そして、目の前には湯気を纏う少女。しかも裸だ。
「は、入っていたのか」
「あ、えっと……体育で汗かいて気持ち悪くって……」
白い頬が真っ赤に染まっているのは湯上がりのせいだけではないだろう
「あー……悪かった、な。
外にいるから、着替えたら教えてくれ」
自分も頬が熱くなっているのを隠すように、そっぽを向いて後ろ手でドアを閉める
「俊也、」
締め切る直前、背中から声がかかった
「あの……怒ってないからね」
「……ああ」
わかっている。そのくらいは
だが言わないと気まずかったのだろう
普段はしない会話のせいか、上手く返す言葉が見つからない
扉を挟んで、同じように頬を染めて、深くため息をつく
「……心臓に悪ぃ……」
しばらくはまともに顔を合わせられない、な――――
俊也の葛藤はしばらく続いた