Web拍手お礼夢小説  「風呂場で鉢合わせ」   (テイルズオブジアビス/ガイ・セシル)


開けた瞬間、心臓が止まるかと思った

「ガッ、ガイ?!」
ばっと白いタオルで身体を包み、胸元を腕で隠しながら彼女はこちらを睨む
「す、すまない。いたのか」
思わず赤くなる。言葉も詰まる
「わざと入ったワケじゃないんだ、その……」
「あの……とりあえず、ドア締めてくれる?」
心なしか、少しうわずったような声
思いがけない出来事に彼女の方も少なからず動揺しているようだ
「あ、ああ」
慌てて外に出て、後ろ手でドアを閉める
「……見た?」
「え?」
「だから……見たの?」
ドア越しに訊ねられる。しかも、緊迫したような真剣な声
何か見てしまっただろうか。
いや、見てしまったと言えば彼女の裸身を一瞬でも見てしまったのは言い訳のしようもないのだが
「悪気はなかったんだ、その……けして疚しい気持ちで見たわけではなくて……」
「……そう」
若干の間をおいて、
「なら……いいよ」
納得したような静かな声音。どうやら怒ってはいないようで、少し安心する

「すぐに着替えて出るから、そこで待ってて」
「わかった」
言葉と共に聞こえてくる、衣擦れの音。
ふと頭によぎった彼女の色白な裸身に、思わず顔が赤くなる
「バカか俺は……」
時間にして3分足らず。ガイはドアの前で悶絶する羽目になった